4年目のルームシェア

 

ニューヨークに来てからずっと同じ場所でルームシェアをしている。

 

色んな人たちと一緒に暮らしてきた。

 

はじめは、ここに書けない内容がきっかけでこの家に住むことになった。

真新しくてベットしかない小さな部屋。

 

あれから約4年も同じ部屋で過ごすとは思いもしなかった。

 

引っ越すことは何度も考えていたし、今も片隅では考えている。

 

 

大学生活のために上京した時は、最初の3ヶ月で引っ越した。

下の階に住む女から脅迫されていたからだ。

 

春のうららかな、キャンパスライフの幕開けに僕はすり足で生活していた。

洗濯機は家を出かける寸前に、スイッチを押す。

掃除機はとてもじゃないけど、かけれなかった。

テレビもイヤホンで聴くしかない。

 

生活音を出すと、下の階の女が棒のようなものでドンドン天井を突き上げてくるのだ。

 

いま思い返してもゾッとする。

 

 

 

そんな生活に比べたら今は天国だ。

ルームメイトにもほとんど恵まれていたし、適度に仲良く生活してきた。

 

日本やそれぞれの国に帰ったり色んな事情で、みんなここを去っていったけど、今でも連絡を取り合える仲だ。

 

たまには友人たちで集まって、小さなパーティーなんかもよくやっていた。

誰かの誕生日会や、送別会。1日4本映画を観る映画祭なんかも。

 

 

アイスクリーム屋が近くに来たら、ルームメイト全員で買いにいった夏の日のこと。

 

いい思い出ばかりだ。

 

 

現在はシャイな男3人(日本・中国)のルームシェア。そのため共用スペースが全然汚くならない。 

週末には、たまにみんなでご飯を食べにいったり、ささややかな生活を楽しんでいます。

 

 

またみんな、いつかどこかで会いましょう。

エレムハースト族より

essayToru I.